糖尿病になっちゃった

最初に

2025年4月、とある総合病院のとある診察室で、ドクターに次のように告げられました。

「ひろさん、糖尿病は発症してますね。」

続いて、「糖尿病の原因を探るために、2週間ほど入院してもらいます」と。
治療と検査のための入院と言われましたが、実際は「教育入院 1」なわけで、なっちゃったことには仕方ないので、気持ちを切り替えて、入院の様子や糖尿病の話を発信できればと思います。

なお、医療に関する部分はさまざまな情報を総合的に解釈して記載しているつもりですが、医療関係者ではないので不正確な部分があることをご注意ください。また、記事の内容については、往々にして私見を踏まえた内容となっています。すべての人に当てはまることはありませんので、あわせてご注意ください。

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同じ境遇になった人にとって、ささやかながら有益な情報となるよう、なるべく詳しく書きたいと思いますので、コメントやツッコミがあれば、遠慮なくお書きください。

注意書きはこれくらいにしておいて、次からが本編です。

病に至る話、そして

どこかで見たことのあるような見出し。
(わからない人は、某アニメのサブタイトルを調べてみよう。)

ほぼ毎年受けている人間ドックでは、高血圧や高脂血症(今は脂質異常症が正式名称)でひっかかっていたけど、高血糖やHbA1c 2 でひっかかることはありませんでした。もちろん、尿検査で尿糖が出ていることもありませんでした。参考までにここ4年間ほどの人間ドックでの値を書いていくと、次のような感じです。
(血糖は単位を省略していますが、mg/dlです)

2021/08 血糖 - 126 HbA1c - 6.3% 身長 - 172.4cm 体重 - 96.2kg
2022/08 血糖 - 129 HbA1c - 6.2% 身長 - 171.9cm 体重 - 94.5kg
2023/07 血糖 - 127 HbA1c - 6.0% 身長 - 172.7cm 体重 - 91.4kg
2024/07 血糖 - 116 HbA1c - 6.2% 身長 - 173.0cm 体重 - 92.6kg

私は、先ほども書きましたが高脂血症で内科に毎月通院しており(睡眠時無呼吸症候群もあり、それは別の内科です)、3〜4ヶ月に1回ほど血液検査を受けています。その結果が次のとおりなんですが……(参考に、体重についても記載します)

2024/09/01 体重 - 94.3kg
2024/10/01 体重 - 94.9kg 血糖 - 88
2024/11/01 体重 - 97.2kg
(参考値:2024/11/07 体重 - 99.2kg[人生最大値:前日に飲み会があり、しこたま飲み食いした])
2024/12/20 体重 - 96.2kg
2025/01/24 体重 - 92.9kg
2025/02/18 体重 - 90.5kg 血糖 - 245
2025/03/18 体重 - 87.8kg

血糖の値はいったん置いとくとして、11月からおよそ4ヶ月で10kgほど体重が落ちたわけです。さすがに「こりゃまずいぞ」と思ったんですが、3月にかかりつけの内科で「体重が減少している」と不安をお話したんですが、話を聞いてくれただけで、経過を観察しましょうということになったわけです。

この頃、明け方によくふくらはぎがつっていました。痛みで目が覚めることがしばしば。あと、排尿時に痛みが走ることがあり、しばらくすると痛みもなくなったので放置していました(ヨクナイ)。

2025年4月、職場が変わり、生活が一変しました。そんな中、最初の土曜日の朝、排尿するとジンジンと下腹部からオチンチンにかけて痛みが走りました。妻に、「おしっこすると痛いから、泌尿器科行ってくるわ」と告げ、泌尿器を専門とするクリニックに行きました。尿を採取し、いざ問診。そして、オチンチンの診察です。この、排尿時の痛みについては「前立腺炎 3やから、お薬5日間しっかり飲みなさい」と言われました。そそくさと、「ありがとうございました」と出て行こうと腰を浮かせようとしたところ、「それより、尿検査で尿糖が4+ 4 出てるよ。かかりつけの内科ある?ないなら、糖尿病に強い内科紹介するよ。」とお話がありました。「とりあえず、かかりつけの内科があるので、そこで相談してみます。」と伝え退散。妻には尿糖のことは言えず、前立腺炎という話だけを伝え、この話は一旦終了。

次の火曜日、内科医院を受診し、ドクターに一連の流れを説明する。採血して、結果は1週間後ぐらいとの話であった。この日はすごすごと帰宅。それから1週間は普通に過ごす。月曜日、朝イチに内科医院から電話があり、ドクターからであった。「血液検査の結果が返ってきたんだけど、数値が悪くて、結果を説明したいから今日明日くらいで来れますか?」「今日の晩、行きます(即答)」というやりとり。仕事が手につかずというわけではないけど、少し影が刺した気分。

その夜、内科医院の診察室で検査結果を聞いた。血糖 203、HbA1c 13%と高値。専門の医師に診てもらった方が良いとのことで、紹介状を書いてもらうことに。「どこか病院に希望はありますか?」「特にないですが、近いところが……」「えーっと…(ペラッっとカルテをめくる)」「この近くに住んでます」という、なんとも言えないやりとり。「糖尿病をしっかり診てもらえる病院がいいね。」ということで、職場近くの総合病院を紹介いただいた。自宅からも、車だと10分かからない距離。「紹介状を書いておくので、予約の日時が取れたら連絡します」ということで、この話はおしまい。いつもの高血圧と高脂血症の薬(の処方箋)をもらって帰宅。翌日、内科医院の受付のねーちゃん(言い方悪っ)から、診察の日時と紹介状を取りにきてもらいたい旨の話がある。「仕事終わりに取りに行きます。」こういう時は行動が早いワタシ。

指定の日時は平日の12:00だったので、朝から仕事をして昼前に職場を出ることにした。

キミは糖尿病だね

総合病院の内科の受付に行き、血圧・身長・体重を測ってくださいとのこと。ちょっとでも軽くしたいという見栄のために「トイレはどこですか?」。血圧、あー高いなあ。体重、あー、軽くなっちゃってるなあ。身長、自動で測られへんやないかーい。というわけで、身長に関しては自己申告。

そんでもって、次は採血と採尿をするように言われました。採尿!?さっきトイレ行っちゃったがな… …。全然おしっこが出ず、尿検査不可となったことを受付に告げたところ、診察まで時間がかかると思うので、その間に出るようだったら採尿してきてください、と。いやぁ……出るかなぁ……と自動販売機でお水を買って飲んでみたりしつつ、思いのほか待たされたため、無事におしっこが出て採尿することができました。尿検査があると、受付で一言言ってくれてたら、こんな苦労はしなくても済んだのに。

とまあ、そんなトラブルはあったものの、ようやく診察の時間がやってきました。問診(ここに至る経緯説明)をし、血液・採尿の結果を聞くことになるのですが、血糖170、HbA1c12.2%と高値。

「ひろさん、糖尿病は発症してますね。糖尿病の原因を探るために、2週間ほど入院してもらいます。今からだとGWにかかってしまうのでもったいないから、GW明けたら入院しましょう(そうしましょう)。」と、トントン拍子に入院が決まりました。

「あと、血糖が高いままだと身体にダメージがあるので、今日は飲み薬を処方しますので、入院の日の朝まで毎朝飲んでください」と、「テネリア20mg 5」を処方されました。

「あ、あと、もう1つしておきたい検査があって。CTなんですけど、お食事は……(ちらっとこちらを見て)、食べてらっしゃらないですね(にこやかな笑顔)。今から予約を入れますので、検査を受けてください。撮り終わったら、今日は帰っていただいて結構です。」と言われ、電子カルテにCTの予約を入れていくDr.。ふと電子カルテを見ると、「CT→膵臓がんの疑い」とあるではないですか。なんか、どえらいことになった気がする。

ともかく、お礼を言って診察室を辞去し、CT撮影室へ。お腹すいたなーなどと思って待っていると、ようやく呼ばれて検査着にお着替え。そしてあっという間にCTを撮られ、検査は終了。CT自体はものの2~3分のことだったけど、飛び込みでの撮影だったので待たされてしまいました。

その後、入院の説明を受けるために入院センターへ。看護師さんや薬剤師さんから問診を受ける。時間かかるなー。入院時に必要なものや、注意事項などの説明を受け、入院日当日の時間を指定されて、ここでの話は終了。

入院センターでの説明が終わり、ようやく会計に。しめて¥11,850なり。薬局で処方薬を出してもらい、すべての日程が終了。本当は職場に戻るつもりだったのですが、そんな気にもならず、直帰すると上司に伝え帰宅することに。

朝から何も食べていなかったのですが、すでにお昼3時。目まぐるしい変化のおかげでお腹も空かなかったのですが、ようやく現実を受け入れ始めたころから猛烈にお腹が空いてきました。「ようやく終わったよー」と妻にLINEで連絡し、自転車をこいで家に帰ります。

帰宅の道中、ずっと「糖尿病かー、えらいことになってしまったなー。好きなもん、食べられへんやん」と思っていました。と同時に、4月に転勤したばかりだったので、「新しい職場に迷惑がかかるなー」などと考えておりました。

そうこうしているうちに、家に到着。妻との再会を果たします(大げさ)

糖尿病になってるらしいわ

妻に、ありのままを話します。糖尿病と診断されたこと、すい臓ガンかもしれないこと、2週間入院しなければならないこと……申し訳なさが溢れました。

妻は、気丈なもんです。大変なことになったなー、と。そして、「お酒とお肉、控えよか」と。絶望です。好きなものが飲めない、食べられないなんて。そりゃまあ、糖尿病って不摂生の末路みたいなイメージでしたから、この時は自業自得やと自分自身を納得させることにしました。

翌日、職場に入院することになったと報告しました。「しゃーないなー。でも身体が一番やから、しっかり調べてもらい」と、温かい言葉で励ましてくれました。その日の昼食がカップラーメンとおにぎり2つだったので、少し驚かれましたが。

言い訳曰く、「ドクターが、いつも通りの食生活で構わないと言っていたから。」

これが大間違いであることに、入院してから気づくのですが、それはまた先の話。

この記事はここまで。続きは次回の記事で。

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脚注

  1. 糖尿病と診断された患者さんに対し、一定の期間入院して、糖尿病についての基礎知識の学習や療法などを実践しつつ学ぶためのプログラムのこと[↩]
  2. ヘモグロビンエーワンシーと読む。糖化ヘモグロビンの量をヘモグロビンの総量で割った割合。2ヶ月程度の間の血糖値の平均を表してくれる数値(割合)。6.0%以上で「糖尿病を否定できない」値。[↩]
  3. ちなみに、糖尿病だと身体の抵抗力が落ちて、膀胱炎や前立腺炎にかかりやすいので、後々考えたら、これも立派な糖尿病の症状の一つだと考えられます[↩]
  4. アカン数値。尿中に含まれる糖分の値。正常な場合は「−(マイナス)」、尿中に糖分が含まれている場合は「+(プラス)」で、1+〜4+まで段階がある。血糖値が180を超えると尿中に糖分が漏れるため、プラスとなる。4+は最強の値が出ていたということ。健常者で陰性(-)の場合は20mg/dlぐらいなのが、4+になると1000mg/dlを超える値、ということ(だそうだ)。[↩]
  5. 糖尿病のお薬で、「選択的DPP-4阻害薬」というカテゴリの薬らしい。参考URL[ http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se39/se3969015.html](おくすり110番) [↩]

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