資格の話 第一種衛生管理者

資格の概要

常時50人以上の労働者を使用している事業場で、衛生管理者に選任されるために必要な資格です。衛生管理者とは、安全衛生業務のうち、衛生にかかわる技術的な事項を管理する者です。

資格は、第一種・第二種があり、第一種ではすべての事業所、第二種では有害業務を行う事業所以外の衛生管理者となることができます。

資格のデータ

【資格区分】国家資格
【認定団体】厚生労働省
【試験団体】安全衛生技術試験協会
【受験資格】あり(他資格 ×、実務証明 ○、研修等 ×)
【試験科目】筆記 ○(択一 ○、記述 ×、論述 ×) 実技試験 × 面接試験 × その他 ×
【科目合格】なし
【科目免除】あり(他資格 ×、実務経験 ○、研修等 ×)
【有効期限】なし

資格取得まで

平成26年春。職務上の必要に迫られ、資格を取得することになりました。
その年の夏に行われた衛生管理者受験準備講習を自己負担なしで受講させてもらい、まるっと4日間、みっちり講習を受けました。ただ、この講習は受けたからといって試験に免除があるわけでもなく、ひたすらポイントについての講義でした。

衛生管理者の守備範囲(勉強しないといけない範囲)はかなり広く、講習でポイントを押さえてもらわなければ、何が大切で何が不要かがわかりません。試験に頻出する問題は過去問でもわかりますが、講習では要点を押さえてもらえますので、覚えるのも楽です。

…とはいえ、講習会後はひたすら過去問の繰り返しで、合否ラインに乗せていく地道な作業が必要です。

そして秋。試験会場は、大阪府立大学杉本キャンパスで行われる出張試験でした。出張試験というのは、安全衛生技術試験協会の安全衛生技術センター以外で行われる試験のことです。

令和7年現在、新たに大阪試験場というのができているらしく、近畿のセンター(加古川)までいかなくても、一部の試験は受けることができるようです。第1種も第2種も衛生管理者試験は大阪試験場で受験できるようです。

さて、試験自体は3時間の試験。労働衛生(有害業務・有害業務以外)・関連法規(有害業務・有害業務以外)・労働生理の3科目5領域で、5領域それぞれが正答率40%以上かつ全体での正答率が60%以上となっています。

とにもかくにも、試験範囲がとても広いので、艱難辛苦。苦しみながら解答していきます。もちろん見たことのない新問も出てきていましたが、完全に捨て問題(とはいえ、ノーマークはありえないので、なんとなくでマークしましたが)としました。試験問題は持ち帰ることができないので、覚えて退出。そして答え合わせをするのですが…なんとか合格ラインに乗っていました。

試験日が10/25、合格発表日が11/7。およそ2週間で合格発表です。
答え合わせの結果は合格でしたが、合格発表を見るまではなんとも。
パソコンの前に座り、合格発表のページを見ると…あった!!
無事に合格しておりました。

参考書・問題集等

テキストは講習会でもらった3冊だけです。追加で問題集を買ったりなどはしていません。

①受験から実務まで 衛生管理 上 第1種用(中央労働災害防止協会)
②受験から実務まで 衛生管理 下 第1種用(中央労働災害防止協会)

いわゆる教科書です。
これがないと、さっぱり内容がわかりません。問題集だけをひたすら解いても、もしかしたら合格できるかもしれませんが、実際に衛生管理者として選任されたときに困ると思います。

その点、この本は実務にも耐える内容ですので、選任されたときの参考書となると思います。

③第1種衛生管理者 免許試験対策 合格水準問題集(全基連)

試験問題集です。最終的にはひたすらこの問題集を解くことになります。
どんな問題集でもいいのですが、解かないと合格はありえません。

星の数ほど衛生管理者の問題集はありますが、講習会でもらったこの問題集で十分です。
むしろ、①②と③あわせて講習会費が2万5千円くらいなので、お得感があります。
(テキスト代\6,600ですからね)

合格証書

労働安全衛生法による免許証を交付されます。
画像は、潜水士を取った後なので、一種衛生管理と潜水士に取得済みの 1 がついています。

資格の話 トップページに戻る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です