資格の話 工事担任者(総合通信)

資格の概要

工事担任者は、電話やFAX、インターネットなどの公衆回線や、CATVの通信回線の接続などを工事・監督するために必要な資格。もともとは電電公社の社内資格だったものが、電気通信事業法の施行と同時に国家資格化されたものです。

資格は、アナログ・デジタルにそれぞれ第一級と第二級が設けられており、級の違いで工事範囲が変わってきます。

乱暴に言えば、アナログ通信は電話回線で、屋外からの引込口から宅内のモジュラージャックまでの工事が可能となり、第二級なら回線数が1、第一級は回線数に制限がありません。

デジタル通信は光ファイバーの引込やCATVモデムなどの工事で、第二級ならインターネットに接続する1Gbps以下の回線、第一級なら制限なしです。10Gbps回線の引込には、第一級が必要となります。

総合通信は第一級アナログ通信と第一級デジタル通信の範囲を合わせた資格です。

資格のデータ

【資格区分】国家資格
【認定団体】総務省
【試験団体】日本データ通信協会
【受験資格】なし
【試験科目】筆記 ○(択一 ○、記述 ×、論述 ×) 実技試験 × 面接試験 × その他 ×
【科目合格】あり
【科目免除】あり(他資格 ○、実務経験 ○、研修等 ○)
【有効期限】なし

資格取得まで

電気工事士を取得したのち、いろいろな情報を探っていると、電話回線や光回線を敷設できる資格があるという記述を見つけました。それなら取ってやろう、というのが始まりです。これが苦難の始まり。

まず、2024年春試験(2024/5/19)の受験申し込みをしました。それから、参考書・問題集等に書いてある通り、リックテレコムのテキストと問題集を購入しました。ここまでが2月末ごろの話。そして、3月になり、4月になり。転勤もあったので、ほとんどテキストも開かず、いよいよ試験も差し迫った5月。ようやくテキストを読み始めました。

「まぁ~、科目合格もあるし、気楽にいくか」というアカン考えが頭をよぎりまくり、ざっとテキストを読んで問題集に取り組むこと2週間。いよいよ、試験の日が来てしまいました。

会場は大和大学。大教室に入れられ、試験開始時間を待ちます。試験はじめ!
ページをめくるたびに絶望が押し寄せます。わからなすぎ。
それでも、こめ油を絞った後のぬかのような脳みそから知識を絞り出します。出ねぇ…
さんざんな結果でしたが、なんとか全部にマークして試験終了。

工事担任者の解答は試験日の数日後に公表されます。試験問題は持ち帰ることができるので、自己採点を行いました。結果は、基礎61点、技術48点、法規68点で、基礎と法規は合格していましたが、技術は点数不足で不合格でした。よくもまあ、こんな勉強不足な状況で科目合格できたもんだなと、すこし反省。

さて、秋試験のスケジュールを確認するか、とデ協(データ通信協会)のホームページを開けると、試験手数料の改定がお知らせに表示されていました。ふーん、8,700円がいくらまであがるんだろ、9,500円くらいかなーと思っていたら、14,600円!!(驚きで思わず、文字を大きくしてしまいました)
6,000円弱の値上がり、値上げ率59.589%!!およそ6割!!!
値下げする気配は絶対にないので、泣く泣く申し込みをしました。

今回は技術だけの分野なので、集中して取り組めます。血の涙を流しながら。
仕事をできるだけ早く上がり、最寄り駅の近くにあるデイリーヤマザキでコーヒーとパンを買い、イートインで試験勉強をする日々。内容的には面白い範囲もあるのですが、覚えが悪いワタクシ…記憶力の必要な暗記問題に大苦戦でした。

そして決戦は日曜日。2024/11/24がやってきました。
決戦の場所は憎き大和大学(別に大和大学が悪いわけではないですが)。天気は絶妙な小雨。
試験は前回とは異なった教室。ギリギリの時間まで勉強します。後からしてみれば、最後の無駄なあがきの勉強部分は一つも出ませんでした。なんて時間の無駄をしたんだろうか…。
今一つ絶対的な自信はありませんでしたが、こりゃアカンというわけでもなかったのが救いです。

そして解答が発表されたので、自己採点の時間です。ドゥルドゥルドゥルドゥルドゥルドゥル…ダダンッ!
なんと62点で、合格ラインを突破。いやいやいやいや、低い…自己採点が間違ってたらアウツッ!ですが(汗)
それよりも、勉強してないところばっかり出るんだもんなーーー(言い訳)ってか、暗記モノが結構不正解だったので、本当にこういうところが弱いんだなーと実感。

結果発表日、自己採点が間違っていないことを祈りながら合格発表のページを開きます。

無事合格しておりました(涙)

もう、1万5千円近くを払うの嫌だったもんな~~~~。
安全圏で合格とか、してみたいよな~~~~~。
でも、いいんです。ボーダーを超えるか超えないか、それが重要なのです。

参考書・問題集等

参考書と問題集は、リックテレコムが出している標準テキストと問題集の一択だと思います。
大判で持ち運びには少し不便ですが、重要ポイントがわかりやすく解説されています。

合格証書・免許証等

工事担任者の有資格者証は、ホログラム入りです。地紋は富士山ですね。美しや。

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