資格の話 第二種電気工事士

資格の概要

一般住宅等の、600V以下で受電する設備の工事ができます。600V超で受電する設備の工事には第一種が必要です。
この資格を所持していないと、電気工事ができないという「業務独占資格」になります。

第二種の上位に第一種がありますが、第一種の免状を受けるには実務経験が必要です(試験の受験には実務経験不要)。

資格のデータ

【資格区分】国家資格
【認定団体】経済産業省
【試験団体】電気技術者試験センター
【受験資格】なし
【試験科目】一次 筆記 ○(択一 ○、記述 ×、論述 ×) 実技試験 × 面接試験 × その他 ×
      二次 筆記 ×(択一 × 、記述 ×、論述 ×) 実技試験 ○ 面接試験 × その他 ×
【科目合格】あり(二次試験で不合格の場合は、次回の試験にて一次免除)
【科目免除】あり(学歴、保有資格)
【有効期限】なし

資格取得まで

発端は、トイレに暖房を置きたかったのです。

うちのトイレはウォシュレットの電源だけでコンセントが埋まっていたため、「ならばもう1口増やそう」と思い、ホームセンターに駆け込みました。

ところが、替えのコンセントパッケージに「電気工事士の資格が必要です」と書かれており、すごすごと退散。ろくすっぽ調べもせずに、脳筋で動いてはだめだという見本ですね。

ということで、取得を目指しました。

第二種電気工事士の試験は、筆記試験と実技試験にわかれています。

まずは筆記試験です。
そりゃもう、ひたすらテキストに向かって暗記、暗記、暗記です。
参考書は後に掲載しますが、ともかく知識を詰め込むことが優先です。

試験は上期試験6月3日、試験会場は近畿大学でした。現在、筆記試験はCBT試験で行えます。便利になりましたなぁ…
筆記試験は、覚えたことのアウトプットあるのみです。一部計算問題もありますが、そんなに難しくないので、しっかり計算!です。

無事に筆記試験合格を知らせるはがきが届き、次は技能試験です。

筆記試験で使ったすい~っと合格ですが、技能試験編もあります。
…が、全然役に立ちません。手を動かすべきです。

ということで、私が選んだのはジェイメディアネットの「準備万端シリーズ」です。
当時、工具も持っていませんでしたので、2回分の練習部材とあわせて購入しました。
このシリーズはDVDもついており、映像で確認しながら練習することができます。

正直なところ、工具は試験でしか使わないものばかりです!(笑)
今、家庭で電気工事をする際に使うのは、「VVFストリッパー」と「ペンチ」「ドライバー」ぐらいです。
電工ナイフなんぞ、試験ですら使っていません。
…ですが、試験ですので、指定工具は買いましょう。

あと、部材は試験合格後に使用できますので、買っておいても損はありませんが、結構なお値段になりますので、お財布事情とよくご相談ください。
金額的に厳しい場合は、部材のレンタルも可能です。(最近できたようです。私が購入したときはありませんでした。)

私は最初にひたすら複線図を描きました。
間違えなくなるくらいまでなったら、実際に部材を使って練習に取り組みました。

最初は準備万端のDVDを見ながら、ポイントを押さえつつ作っていきます。
一通り作れば、だいたい手が覚えてくるので、苦手なところをさらっていけばOKです。

実際の試験では、力を入れすぎて電線が折れてしまったり、電線の長さを間違えたり、さんざんでした。練習していてもミスはあるということです。

準備万端シリーズのほかにも、ホーザンが出している練習用セットなどもあります。
どちらがよいかは、内容を見て判断されるといいと思います。

なんとか無事に実技試験もパスし、電気工事士の資格を取ることができました。

参考書・問題集等

テキストは「ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 筆記試験すい~っと合格」の1冊のみ!
誤解を恐れずに言うと、これ以外はいりませんでした。

確かに過去問の本はありますが、必要性はありません。この1冊で十分です。
むしろ、筆記試験は簡単な部類なので、技能試験に注力したほうがよいと思います。

合格証書・免許状

電気工事士の免許状は、令和4年4月からプラスチックカード化されましたが、私が取得したころは変形サイズのラミネート加工でした。

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